VPNとは?
VPN = Virtual Private Network (仮想プライベートネットワーク)です。
VPN接続を行えば、インターネット上に仮想的な自分だけのローカルネットワークを構築できます。
誰からも通信をのぞかれることが無くなります。
公衆無線Wifiは危険?
以前は無料Wifiを使う時にhttp接続だとパスワードが盗み取られるのが防げるよというのがVPNのメリットでしたが、https接続が普及した現在では通信内容は暗号化されるようになったので、パスワードが平文のまま送られることは無くなりました。
また、無線Wifiの電波を傍受され中身をみられてしまうということも、無線Wifiの電波通信の暗号化の高度化によってほぼ無くなりました。
もちろん無線Wifi設置者(もしくは無線Wifi侵入者)にはどこに接続しようとしているかは知られてしまうので、現在でもプライバシーを守るという意味ではVPNはかなり有効です。
IP制限をしているサイトをみる
Netflix, Hulu, Amazon プライムビデオなどは海外から見ることができません。コンテンツの契約が国単位であることが多く、国々によって見れるコンテンツが異なります。
VPNのIPの出口は無数に有ります。例えば、ExpressVPNなら94ヵ国にサーバーが置かれているため、ほぼどの国についても、その国のIPアドレスをよそおうことが可能です。
中国などの規制大国対策
中国ではfacebookやtwitterなどは見ることができません。
中国政府によって検閲・規制されています。
世界中で使われている多くのWebサービスを利用することができません。外国人にとってめちゃくちゃ不便です。
そういった時にVPNは役立ちます。簡単に国境を超えて、それらのWebサービスにアクセスすることができます。
海外有料VPNサービスと日本有料VPNサービスのどっちを選ぶべき?
はっきり言って、日本の有料VPNを選ぶメリットはほとんどありません。
実際に日本の最大手インターリンクのセカイVPNですら、サーバー設置国はたったの5ヶ国, サーバー数は数十程度, プロトコルもOpenVPNは使えますが一部の端末からは利用出来ません。海外VPNでは大手のExpressVPNで展開国数94カ国、サーバー数3000です。桁が違います。
世界中で広く利用されているExpressVPN, NordVPN , SurfShark, CyberGhostなどをおすすめします。
サイトは日本語化されています。
海外VPN事業者の方が、圧倒的に速く、かつ安定しており、かつノーログポリシーによりユーザーがどこに接続したかという情報は誰にも漏れません。
VPNの価格比較(月換算の支払額)
例えば、激安のSurfShark 2年プランを選ぶと、初回に6565円が請求され、24ヶ月ごとに6565円が請求されます。月当たり¥274となります。
1ヶ月プラン | 6ヶ月プラン | 1年プラン | 2年プラン | 3年プラン | 返金保証ポリシー | |
ExpressVPN | $12.95 | $9.99 | $6.67 | 30日間 | ||
SurfShark | ¥1415 | ¥739 | ¥252 | ¥252 | 30日間 | |
Cyber Ghost | ¥1425 | ¥425 | ¥369 | ¥239 | 45日間 | |
NordVPN | ¥1577 | ¥649 | ¥489 | 30日間 |
1ヶ月プランはどれも似たような感じです。
1年プランはCyber Ghost や NordVPN がお得です。
2年プランではSurfSharkが激安の1ヶ月 274円です。
ただし2年分まとめて払うので6565円を支払うことになります。
クレジットカード/PayPal/仮想通貨で支払えば良いドル円レート(適正なレート)で購入できるので、ドル支払いだからといって心配する必要はありません。
どのVPNも返金保証ポリシーが存在して30日間(SurfSharkだけ45日間)の間は手続きすれば返金してもらえます。
↓ExpressVPNで実際に返金してもらいました
上の記事の手順で手続きを踏めば、万一必要ないなと感じた時にスムーズに返金してもらえます。
使用できるデバイス数
同時デバイス数 | |
ExpressVPN | 5台 |
Surfshark | 制限なし |
Cyber Ghost | 7台 |
NordVPN | 6台 |
PCやスマートフォンなど、たくさんのデバイスを所有している。
家族全員で使いたいなど多数のデバイスで利用したい場合であればSurfSharkがおすすめです。
使えるデバイス数が無制限というのは魅力的ですよね。
日本にサーバーがあるかは速度に大影響
日本にサーバーがある? | 展開国数 | サーバー数 | |
ExpressVPN | 有り | 94ヵ国 | 3000 |
Surfshark | 有り | 50ヵ国 | 800 |
Cyber Ghost | 有り | 60ヵ国 | 5900 |
NordVPN | 有り | 60ヵ国 | 5500 |
今時、VPNは全世界で使えないと相手にされないので、ほとんどのVPNは日本にもサーバーが有ります。そういう意味ではどれも甲乙つけ難い感じです。
個人的にはExpressVPNが安定性・速度で申し分ない気がします。
実際にVPNの速度を計測してみた!1番速いVPNは?
VPNの実測平均ダウンロード速度と平均アップロード速度
2020年5月27日〜2020年6月8日まで、実際に4つのVPNに関して全部契約して10分ごとに速度を計測してみました。
VPNを仲介するとある程度速度の低下が予想されますが、意外と速度低下がみられないんだなという結果でした。
ダウンロード速度 Mbps |
アップロード速度
|
|
VPN無し | 60.5 ±7.9 | 92.6 ±11.3 |
ExpressVPN | 63.1 ± 5.6 | 92.2 ± 6.6 |
Cyber Ghost | 55.6 ± 7.2 | 87.0 ± 8.2 |
Surfshark | 53.7 ± 8.2 | 90.8 ± 9.0 |
NordVPN | 35.1 ± 11.5 | 29.1 ± 24.1 |
VPNを介さない速度(VPN無し)がダウンロードで60Mbpsぐらい出ている状況で、ExpressVPNが最もダウンロード速度が出ていました。
ExpressVPN がVPN無しよりダウンロード速度が出ていますが、± 5.6とあるように誤差の範囲です。ここからわかることは、VPN無しとほとんど速度が変わらないということです。
ExpressVPNはめちゃ速い!
速度に関しては
VPN無し = ExpressVPN > Cyber Ghost > Surfshark >> NordVPN
でした。
2020年5月27日〜2020年6月8日のダウンロード速度の時系列グラフ
赤いゾーンは土日(土日だからといって特に速度の低下はみられない。)
NordVPN は6月4日ぐらいにサーバーを増強した様で、他社VPNに速度が追いついてきています。
支払い方法のバリエーション
クレジットカード | ペイパル | Alipay | ビットコイン | イーサリム | リップル | apple pay google pay |
|
ExpressVPN | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
Surfshark | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
Cyber Ghost | ○ | ○ | × | ○ | × | × | × |
NordVPN | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
クレジットカードとビットコインにはどこも対応しています(ビットコインすげー)。
ビットコインは匿名性がありそうで無いので(相当うまく処理しないと誰が使ったかわかる)、支払いを完全に匿名にするのは簡単ではありません。
日本人でBitcoinを手に入れようとすると、日本の仮想通貨取引所で購入することが多いと思いますが、日本の取引所は本人確認書の提出を義務付けているので(金融庁の規制)、そこで買ったBitcoinの履歴はバッチリ紐づけることが可能です。
もちろんうまくやればなんとでもなりますが。
本当に匿名性を守りたい人はBitcoinの匿名化が必要です。
他の仮想通貨による支払い
ExpressVPNはBitPayでの支払いのみ対応しているため他の仮想通貨では支払えません。
Surfshark はCoinPaymentsもしくはCoinGateでの支払いを行えるので匿名通貨Moneroなども使用できます。
Cyber GhostはBitPayでの支払いのみ対応しているため他の仮想通貨では支払えません。
NordVPN はCoinPaymentsでの支払いを行えるので匿名通貨Moneroなども使用できます。
アルトコインなどの仮想通貨支払いではSurfshark が優秀です。
クレジットカード情報を記入したくない方:
単にクレジットカード情報の流出を恐れているなら、PayPalが便利です。
筆者は海外サービスを利用する時はPayPalを利用しています(クレカの番号が流出すると面倒なので)。
PayPalは最近日本でも2段階認証をやっと導入したので決済手段としての安全性が飛躍的に高くなりました。
どうしてもVPNに契約していることすら知られたくない方は複数のウォレットを経由し、途中でmonero等の匿名通貨に変えてさらにビットコインに戻して、匿名性を確保します。そのようなビットコインを使用するなどの工夫が必要です。
ただ、活動ログを保持していない(ノーログポリシー)=何をしているか運営側がわからない
ということですので、アカウントを所持しているということとVPNをどう使ったかは紐づけられません。
本社所在地
本社所在地 | ノーログポリシー | |
ExpressVPN | 英領ヴァージン諸島 | ○ |
Surfshark | 英領ヴァージン諸島 | ○ |
Cyber Ghost | ルーマニア | ○ |
NordVPN | パナマ | ○ |
英領ヴァージン諸島・・・・義務的なデータ保持法がない
ルーマニア・・・・5-Eyes, 14-Eyesと呼ばれる多国間のスパイ協定に関与していません。またEU加盟国のデータを保持する法律からも除外されています。
パナマ・・・・アメリカやEUの法律が適用されない
基本的にどのVPNもノーログポリシーを取れる所に所在地を置いています。
ノーログポリシーとはアクセスログをとっていないので、ユーザーがどのようなサイトにアクセスしているのかVPN側ですらわからないということです(当然捜査機関なども把握できません)。
まとめ
色々なことを比較してきましたが、簡単に結論をまとめると
- 総合力では、 ExpressVPN, NordVPN です。カバーしている国の数とサーバー数は圧倒的に多いです。
- 制限台数無制限で使用したいなら、Surfshark
- 2年間契約してOK, 格安でなら、Surfshark がおすすめです。1ヶ月あたり$1.99 (約200円)は激安ですよね。
- VPNの速度と安定性なら価格はちょっと高めだけど、 ExpressVPN
という感じだと思います。
私自身はこの4つのVPNを全て使った結果、最終的に ExpressVPNに落ち着きました。数ドルの違いならストレスがない方が断然いいという判断です。
色々な疑問に答えます Q&A
細々とした疑問に、現時点でした検証した結果をお答えします!
海外在住の方必見!動画視聴サービス(Huluやアマゾンプライム)が視聴可能な海外VPNは?
動画視聴サービスは海外からのアクセスを拒絶している場合が多いです。
海外からアクセスする時は、VPNを経由して日本からのアクセスのように見せかける必要があります。
海外在住や出張時に日本の動画視聴サービスを見るのに有効です。
ただし、動画視聴サービスによってはVPNのIPアドレスを弾いていることがあります。
(2022年1月現在) | アマゾンプライム | Hulu | ネットフリックス | アベマTV |
ExpressVPN | × | × | ○ | ○ |
CyberGhost | × | × | × | ○ |
Surfshark | ○ | ○ | × | ○ |
NordVPN | ○ | ○ | ○ | ○ |
↑○が視聴できる。×が視聴できない。
NordVPN だと現時点ではHuluも視聴できますね(IPアドレス規制を受けていない)。
コメント