そもそもUSB Type-Cって何?
USB Type-C(USB-C)はコネクターとケーブル部分の規格です。
- 上下のないコネクター形状
- 100Wまでの電力の伝送(USB PD)
- Thunderbolt, DisplayPort, HDMI といった他の規格もAlternate Modeとしてサポート
あくまで、コネクターとケーブルとしての規格なので、接続される機器側がUSB PDでの給電・受電に対応していない場合は電力を伝送できません。
また、USB Type-Cの規格ではこのように定められていますが、これを守っていないコネクターがついた機器やケーブルは中華製を中心として売られています。
Thunderbolt 3とはなんだろう?
PCのインターフェースの説明でこんなのがあった時よくわかんないですよね。
- USB Type-C(Thunderbolt 3とUSB3.1に対応)が裏側に1個
- USB3.1 Gen2 Type-Aが表に2個(ただし一個からは充電できる)
- USB3.1 Gen2 Type-Aが裏側に2個
- Micro SDXC のスロットと赤外線センサー
があるらしいと読み取れます。
USB Type-Cが「Thunderbolt 3とUSB3.1に対応」とはどういうことかわかるように説明します。
Thunderbolt 3(サンダーボルト スリー)はインテルによって規格が策定されて、AppleがThunderbolt規格の製品への導入を積極的におこなってきました。
簡単にいうと、Thunderbolt 3はこのUSB Type-Cの上位互換規格です。
つまり、Thunderbolt 3に対応とあれば、USB Type-Cの機能にさらにプラスして次のようなことができます。
- デュアルフル4K解像度出力
- 40Gbps のデータ伝送 (USB 3.0の8倍の速度)
- USB3.1 gen2 (10Gbps伝送) にもれなく対応
- DisplayPortに接続できる
40Gbpsってめっちゃ速くて、これのおかげで、5Kディスプレイが使えたり、グラフィックカードを外付けして運用(eGPU)しても違和感なくゲームができたりするわけですね。
また、USB3.1にはもれなく対応しているのでThunderbolt3に対応している時点でUSB3.1のことは書かなくてもいいですね。
というわけで、Thunderbolt3ポートがあればハイエンド環境を簡単に楽しめるよという話でした。
もっとややこしいケーブルの種類
ケーブルにはアクティブ・ケーブルとパッシブ・ケーブルがあります。
アクティブ・ケーブル
ICチップが内蔵されたケーブルです。信号強度を調整して、長距離接続を可能にします。
アクティブ・ケーブルはUSB3.0, 3.1など他の規格には対応しておらず、ほぼ、Thunderbolt3ーThunderbolt 3間での接続にしか使えません。
パッシブ・ケーブル
ICチップの内蔵されていないケーブル。その結果パッシブケーブルではケーブルの長さによってデータ転送速度が制限されます。
パッシブ・ケーブルはThunderbolt 3 - USB3.1 間や USB3.1 - USB3.1間でも使用できます。
パッシブ | ・最大データ転送速度 40Gbps(0.5m以下) ・最大データ転送速度 20Gbps(0.5mより長い) |
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アクティブ | ・最大データ転送速度 40Gbps |
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