わかりずらい信用取引の手数料

野村証券の信用金利が低いので信用2階建てをやってみようと思っている。

REITがかなり安くなってきているので実際に信用2階建てをやってみようと思っているけど、利回りを考えるのこの方法で信用を使うときの落とし穴が管理費と権利処理等手数料(名義書換料)である。

ぱっと見それほど大した額にはならなそうだが、一株の株価が安いものではかなりの額になるらしい。実際に計算してみてその落とし穴は避けたい。

3481 三菱地所物流リート投資法人

三菱地所物流リート投資法人を購入する場合を考えてみる。

売買単位は1株だ。

現在の株価346,500円。

管理費

管理費売り方・買い方双方のお客様より、新規建て約定日より1か月を超えるごとに1株(投資信託等の場合は1口。以下、同じ)につき11銭(売買単位が1株である銘柄の場合は110円)を乗じた額をいただきます。ただし、その乗じた額が110円に満たないときは110円、1,100円を超えるときは1,100円となります。

1株買った場合、1ヶ月で110円、12ヶ月で1320円だ。

権利処理等手数料

権利処理等手数料買建玉について、総株主通知に係る株主等を確定する権利付最終日を越えた場合、1売買単位につき最大55円を乗じた額をいただきます(ただし、大幅な株式分割・株式併合等が行われた場合、割引くことがあります)

1株買った場合、このREITの決算は年2回なので、2 x 55円=110円だ。

年間合わせて1430円だ。

年利に直すと1430/346500 ✖️100 = 0.413%

野村の信用金利が0.5%なので合わせて0.913%の費用がかかることになる。

10株346.5万円までは0.413%という数値は変わらない。11株以上になると管理費が1100円固定なので、投資額に対する管理費の割合はどんどん小さくなる。

1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信

1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信を買った場合を考えてみる。

売買単位は10株。

現在の株価は1826円だ。

三菱地所物流リート投資法人のケースと比較しやすいように投資額を大体合わせるために、とりあえず200株36.5万円のケースで考えてみよう。

管理費は0.11*200 = 22円だが110円に満たないので110円になる。年間で、110 * 12 = 1320円

権利処理等手数料は 55 * 200/10 = 1100円だ。

このETFは年4回権利日があるので4*1100 = 4400円だ。

合わせて5720円。結構高い・・・・

5720/(1826*200)*100 = 1.57% だ。かなり高い。

信用金利の0.5%と合わせて、2.07%だ。REITの利回りが4.6%ぐらいなのでかなりインパクトが大きい。大きすぎる。リスクに合わないよね。

このETFでは権利処理手数料がかなり高くつく。ここは大量に買っても減らない部分なので、利回りの低下は避けられない。

次は、ついでに低位株を信用買いすると死ぬ例をみてみたい。

9432 日本電信電話

別に低位株というわけではないが株式分割で180.6円になっているNTTで見てみようと気が変わった。

NTTを2000株買った例で考えてみる。投資額は36万円だ。

管理費は 0.11*2000 = 220円 年間 2640円だ。

権利処理等手数料は、55*2000/100 = 1100円 1100 * 2 = 2200円だ。

総額 4840円となった。東証REIT指数連動型上場投信を買うときよりは減った。

売買単位が100株なのでそこで救われた感じだ。

この手数料を年利で表してみると1.34%となる。

NTTの例では少し話題がずれたが、REITを信用取引で買うのであれば、ETFではなく個別を買った方が良いですね。

 

コメント