高価な無線ルーターが電波が強くて広範囲をカバーできるわけではない
日本では電波法の制限のため無線ルーターの電波強度は10 mWに規制されています。
つまり、高価な無線ルーターだからと言って広範囲に電波が届くということはありません。
日本の住宅事情では、あまりに強い電波を出す製品が存在するとお互いに電波が邪魔しあって、みんなWi-Fiがつながらないという不幸な事態になりかねないからです。
電子レンジを使うとWi-Fiがつながらなくなるというような都市伝説があるくらいには無線ルーターは脆弱(ぜいじゃく)です。
各社様々な工夫をして自分のところの無線ルーターが速いとアピールしていますが、電波強度のアピールをしていないのはそのためです。
米国では、規制が異なるため、広大な牧場をカバーするような強い電波を出す無線ルーターなども存在します。
米国Amazonなどでそのような製品を購入して日本で使うのもNGです。
普通に法律違反です。
広範囲にWi-Fiを飛ばしたいならどうすればいいのか?
というわけで、もし家のあなたの部屋だけWi-Fi電波が届かないというような場合は素直に中継機を購入しましょう。
簡単に電波の範囲を広げることができます。
例えば、
私の場合、
2年ほど前の2018年1月に購入したBUFFALO WSR-2533DHPという当時1万円ぐらいしたモデルから、
NECのWG1200HS3という4300円ぐらいの新しいけど安いモデルに変えたら、
無線ルーターから2メートルくらいの範囲だと50Mbpsが300Mbpsと6倍ぐらいの速度になりました。
ただし、ちょっと離れた部屋だと、BUFFALOのWiFiと同様に一桁Mbpsしか速度が出ていません。
電波は距離の2乗で減衰していく(つまり距離が離れると急激に減衰する)ので電波強度10mWが法規制で固定されている限り、距離や障害物による減衰はどの無線ルーターにもほとんど等しく影響を与えます。
つまり、メーカーは色々と機能をアピールしてきますが、ほとんど誤差で、距離を克服するためには中継器をつけるという対策しかありません。
色々と細かいスペックを調べてもあんまり意味はないです。
私の場合は、TP-linkの中継器RE200を廊下に設置して電波を中継することで、一桁台の速度を100Mbpsまで上げることに成功しました。
また、最近ではメッシュWi-Fiと呼ばれる無線ルーターがトレンドになってきています。
メーカー各社、電波強度を強くすることができないので、中継機の仕組みをより改善してたくさん中継機をメッシュのように設置することができるようにして、かつ中継機を賢くしましたという製品を売り出しています。
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