大暴落で配当利回り30%!BDCを時価総額ランキング25、PBR, 配当利回り,レバレッジ率,暴落率を徹底比較!

BDC

BDCの時価総額ランキング25と純資産・PBR・直近配当利回りを添えて

2020年4月4日時点でのBDCの時価総額ランキング25と純資産・PBR・直近配当利回りを表にしました。参考にしてみてください。さらに銘柄ごとのレバレッジ率(純資産に対する負債の割合)、3月2日から4月3日までの暴落率を調べて表を作りました。

2020.4.4時点銘柄時価総額(100万ドル)純資産(100万ドル)PBR配当利回り (%)レバレッジ率3月2日
終値
4月3日
終値
暴落率
#1ORCC400060200.6612.20.5314.7410.1431.2
#2ARCC394074700.5317.50.9917.259.1347.1
#3PSEC141031800.4418.80.75.71263.8333.0
#4FSK140038500.3627.21.1255.19932.7946.3
#5GBDC129022300.5813.60.9816.769.6542.4
#6MAIN112015400.7314.20.7638.5417.3455.0
#7TSLX83911200.75131.0421.6612.5742.0
#8HTGC73411700.6319.31.1714.086.6452.8
#9NMFC49012800.3826.81.5412.665.0660.0
#10SLRC4739060.5214.71.1518.7211.1940.2
#11GSBD4626760.6815.71.1819.4711.4341.3
#12OCSL43610100.4312.30.594.91263.0937.1
#13AINV36112200.3033.11.5115.025.4363.8
#14BBDC3255820.569.81.199.726.533.1
#15TCPC3077760.4027.51.2213.055.2260.0
#16GAIN2344130.5711.90.5612.077.0741.4
#17NEWT2153260.6621.21.4818.4810.3643.9
#18PFLT1735020.3425.51.2911.324.4660.6
#19CSWC1693110.54180.6918.249.0750.3
#20PNNT1565770.27311.215.5652.3258.3
#21OCSI1543130.4911.81.198.185.2236.2
#22SUNS1532620.5814.81.2116.719.5442.9
#23GLAD1482520.5917.70.719.11374.7448.0
#24TPVG1444090.3530.71.0511.73834.6960.0
#25FDUS1314120.3229.10.9213.335.3659.8

 

配当利回り(直近12ヶ月の配当を現在の株価で割ったもの)がめちゃくちゃ高くなっていますが、当然、この状況なので、減配もあるのである程度参考程度にしてください。

貸出先の倒産などで回収できなかった場合には純資産の毀損(きそん)があると思います。

PBRは0.2~0.7倍まで、配当利回りは10%~30%まであります。

ARCCでこれらのデータをどう考えるか解説してみる

一つの考え方を示しておくと、

例えばARCCの場合、現在(2020年4月4日時点)PBRは0.53倍です。

また、ARCCは純資産1に対して、0.93を借入れて、この1.93を様々な投資先に貸し出しています。

貸し出し資金の25%が回収できなかった場合、レバレッジが1.93倍なので48%の純資産が失われるので、現在のPBR0.53倍という時価総額はフェアバリューとなります(100-48=52%ですので、現在の純資産が1とすると、48%失われると0.52ですね。PBRは純資産に対する時価総額の割合なので、0.53というのは時価総額(市場での評価額)が純資産の53%だよということです。)。

つまり、今後ひどいことがあったとして(不良債権化)、48%の純資産が失われた状態でPBRがおおよそ1になります。

また、貸し出し資金の約50%が回収できなかった場合、ARCCはほぼ倒産(純資産を全て失う)です。

ではPBRが1になる、48%の純資産を失うケースを考えてみましょう。

投資家としてはPBRが1のBDCへの投資はそれほど不利な話ではありません。

48%の純資産を失うとは、レバレッジが2倍かかっているので、24%の貸付金が不良債権化するということです。

貸付に対する担保を当然とっているので(80%はシニアローンと呼ばれる返済順位の高いもの)、24%の貸付金をいきなり失うということは考えにくいと思います。

また、貸付している企業の24%が倒産しても24%の貸付金を失うということはあり得ないと思います。ただし、未来は誰にも見えないので、何が起こるかは完全には見通せません。

コロナウィルス危機がどのような推移をとるのかを予想することは難しいことです。

逆に見通せるなら、全財産を簡単に突っ込めるわけで。

ということで、私は、ゆっくり買い出動しています。

小口に分けて下の方に指値を入れて、あんまり相場を見ないようにしています。

ただ、恐怖が渦巻いているので今後株価がどんどん下がるということはあると思います。

どのBDCへ投資するのが安全か?

どんなに安値で買えても株主資本に大きなダメージを受けてしまったり、最悪のケースでは倒産してしまってはもともこもありません。

BDCへの投資についての注意点としては、2018年に施行された「Small Business Credit Availability Act」によりBDCは株主資本に対して2倍のレバレッジをかけれるようになりました。

100の株主資本に対して負債が200(従来は100まで)で合計300の資金を最大で貸しつけられるようになりました。

レバレッジが2倍になった。

危険な香りがしますね。。。。

その結果、レバレッジをかけまくっているBDCは平時にはリターンが良いものの、今回のような事態にはかなり脆弱です。

最大までレバレッジをかけていると、33%の貸付金が不良債権になった時点でアウトです。

BDCの選び方としては、保守的に考えるならレバレッジをあまりかけていないところを選ぶ方が良いでしょう。

上の表でいうORCCとかですね。

ORCCは景気の頂点は近いという読みで、レバレッジを縮小していました。結果レバレッジは53%しかかかっていません。

資本が1に対して借入金が0.53です。

よほどのことがなければ倒産までは行きそうにありません。

というわけで、現在、下落率の大きく、見かけの配当利回りが高い銘柄はレバレッジの高いところなので、そこをどう見るかは投資家の判断です。

もし、ほとんど、株主資本にダメージがなく、コロナウィルス問題が片付いたあかつきには、利回り30%の債権をゲットするということに結果的になります。

リーマンショックの時に底でARCCを購入できた人は50%近い利回りの債権を保有しているような感じになっています。

未来は誰にもわかりません。

米国BDCに投資したいなら楽天証券かマネックス証券

米国BDCを購入できるのは楽天証券マネックス証券です。SBI証券では購入できません。

米国株だけで言えば、マネックス証券のTradeStation(トレードステーション)はかなり使いやすく、米国株価情報もリアルタイムです。

SBI証券や楽天証券は米国株価情報が20分遅れです。米国Yahoo Financeなどを見ながらトレードする必要があるのでなんだなという感じになります。

というわけで、私は米国株に関してはメインでマネックス証券を利用しています。

ただし、日本株も全部一つにまとめたいという方にはなんだかんだいって楽天証券がオススメです。

楽天証券は楽天経済圏と深くつながっていて、使い方によっては便利でお得です。

ただ米国株取引という点では、得られる米国株価情報がリアルタイムではないなどマネックス証券に劣る点があります。

まとめるとこんな感じです。

マネックス証券

メリット

  • 米国ドル購入の為替手数料が0円というキャンペーンをここ1年ぐらいずっとやっている(楽天証券は1ドルあたり25銭かかる)
  • 米国株の取引手数料はマネックス 証券・楽天証券ともに横並び
  • 米国株取引に使うトレードステーションが使いやすい
  • 米国株価データがリアルタイム

デメリット

  • 日本株取引の手数料は割高
  • 米国株以外の取引をマネックス証券で行うメリットを感じない

楽天証券

メリット

  • 楽天証券を利用して、簡単な条件を満たすと、楽天市場でのお買い物に1%ポイントが追加される
  • 楽天経済圏を利用している人にとっては資金移動など色々と使いやすい
  • 日本株の手数料は最安圏(米国株取引手数料に関しては楽天証券・マネックス・SBI証券と横ならび)

デメリット

  • ドル購入時の為替手数料が1ドルあたり25銭かかる
  • 米国株価情報がリアルタイムじゃないので、使いにくい

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