テレビで映画をヘッドフォン/イヤフォンで鑑賞したい
テレビの音声をBluetoothイヤホンやヘッドフォンで聞きたいことがあると思います。
例えば、寝ている子供を起こしたくない。深夜にAmazon プライムビデオやNetflixの映画やドラマを鑑賞したいなどです。
テレビにはBluetooth送信機能がついていないことが多いのでこれができません。
*ちなみに、テレビにBluetooth受信機能が付いていることは多くて、スマホの音楽をテレビのスピーカーで鳴らしたりすることはできます。でもそんなことあんまりしませんよね。
有線でテレビのオーディオ出力に有線ヘッドフォンをつなげば音声を聞くことはできますが、今時有線はちょっとなと思います。
何より、無線で、ウロウロ歩きながら、テレビの音声が聞こえるのはなかなか便利です。
テレビ音声をワイヤレスイヤフォン・ヘッドフォンで聞きたい場合どうすれば良いか紹介します。
Bluetoothトランスミッターの選び方
Bluetoothトランスミッターを買ってテレビに接続すればBluetooth化できます。
ただし、なんとなくBluetoothトランスミッターを買うと思ってたのと違う感じになってしまうので注意点を紹介します。
音声光デジタル端子に対応しているか?
テレビの裏側をみてみると、音声出力のところにデジタル(光)というポートがあります。
Bluetoothトランスミッターを光デジタルケーブルでテレビと接続します。
音声出力にはアナログ端子も選べるのですが、アナログで出力するとテレビのスピーカーから音声が出力されなくなってしまいます。
普通にテレビをみたい時にはいちいち音声出力のアナログ端子を取り外すことが必要になってめっちゃ不便です。
他方、光デジタル端子で接続するとテレビのスピーカーからも音声が出力されるので、ヘッドフォンで聞きたい時はテレビの音声を下げるかミュートしてしまえば良くなります。
普通に使うときも光デジタルケーブルを取り外す必要はありません。
Bluetoothトランスミッターには光デジタル端子接続ができるものとできないものが販売されています。
↓光デジタル端子接続できないもの
↓光デジタル端子接続できるもの
テレビの音声をヘッドフォンで聴きたい方は光デジタル端子接続できるものをオススメします。
Bluetoothのバージョン
Bluetoothのバージョンは4.0, 4.1, 4.2, 5.0などがあります。
音質はどのバージョンでも実は変わらないのですが、
- 接続距離
- 安定度
- 遅延
はめちゃくちゃ変わってきます。
できる限り、Bluetooth 5.0をオススメします。
aptx low latency(aptx ll)に対応しているか?
Bluetoothはどうしてもある程度遅延があるのですが、aptx ll対応のトランスミッターとaptx ll対応ヘッドフォンを使うことで、遅延を限りなく少なくすることができます。
ですので、トランスミッターはaptx ll対応のものを選んでおきましょう。
aptx ll 対応のヘッドフォン・イヤフォンを購入しよう
TaoTronics Bluetooth トランスミッターを選んでおけば以上のポイントは抑えているのでかなり満足しています。
ヘッドフォンとイヤフォンは
aptx ll対応 >> bluetooth5.0 > bluetooth4.2
の順で遅延が少なくなります(aptx ll 最高!!!)。
aptx ll(low latency)は遅延を少なくする技術です。
low latency = 低遅延 です。
bluetoothではコーデックによって遅延時間が異なります。
iOSデバイスで採用されている代表的なコーデックであるAACでは120ミリ秒あります。
低遅延を目指したaptxでは70ミリ秒、さらにaptx llで40ミリ秒の遅延となっています。
俳優の口の動きとセリフのズレを無くすために開発された規格(コーデック)がaptx llなので、この40ミリ秒の遅延を人はほとんど知覚することはできません。
私はaptx-ll化を目指して、以下を購入しましたが、満足レベルはかなり高いです。
イヤホン側で音量調節できてかつaptx ll対応でビックリするレベルで遅延がありません。
片耳を外してテレビのスピーカーからの音を聞いても、音ずれを知覚できません!
aptx ll に対応していなくても、bluetooth5.0に対応しているものを使えば人によってはあまり遅延を感じないかもしれませんが、一度体験してしまうとaptx ll 対応のイヤフォン・ヘッドフォンを購入することをオススメします。
例えば、ソニーのノイズキャンセルイヤフォンWF-1000XM3を所有しているのですが、これはaptx llに対応していません。XM3では、bluetooth5.0には対応しているのですが若干遅延を感じました。
あとWF-1000XM3はイヤフォン側で音量調節できないので、Bluetoothトランスミッター + イヤフォンの構成では音量が全く調整できません。それはかなり不便なのでWF-1000XM3をこの用途に使用するのは諦めました。
というわけで、個人的には、ちょっと遅延を感じたのと音量調整の問題で新たにaptx ll 対応のイヤフォンを購入しました。
ちなみに、bluetooth4.2対応のヘッドフォンだと遅延をはっきりと感じます。
集中して俳優の口元を観察すると違和感を感じるぐらいのレベルなのでこれを気にするしないは人によるのかなとも思います。
ヘッドフォンやイヤフォンはaptx ll対応のものをオススメします。
この2つでかなり満足度の高い視聴環境を得ることができています。
コメント
Bluetoothトランスミッターを探していまして、こちらの記事を読ませていただいております。
その中で一点気になりました。
「aptx ll対応 >> bluetooth5.0 > bluetooth4.2 の順で遅延が少なくなります」という表現は誤解を招きませんか?
記事全体を読む限り、おそらく筆者さんは勘違いとかしている訳で無く、ちゃんと分かってらっしゃるんだと思うのですが、無線通信規格とその上で展開されるコーデックとを一緒くたに比較されると、詳しくない人は勘違いしちゃうし、分かってる人から見ると「何言ってんだ?コイツ」となると思います。
記事全体を通してはとても参考になりました。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
bluetoothは通信規格でatpxllはコーデックなので厳密にいうと比較は良くないですね。
イヤホンやヘッドホンはbluetooth4.2対応とか、bluetooth 5.0対応とか、aptx対応とかaptx ll対応とか書かれていることが多くて、どれを買えば良いのかなという読者に向けた記事を書いたつもりです。
実際、それらを使ってみて、遅延の違いを感じています。
通信規格やコーデックとかはよくわからないけど、俳優の口元と音声の遅延が気になるという人に向けた記事になっています。
記事を拝見いたしました。我が家でも、Bluetoothトランスミッターを探しており、この記事にたどり着きました。
1点教えて下さい。音声光デジタル端子でBluetoothトランスミッターを使うと、テレビ内蔵のスピーカーから音は出なくなってしまいますでしょうか?それとも、テレビ内蔵スピーカーの音は出したまま、bluetoothイヤホン等で音が聞けますでしょうか?できれば、テレビ内蔵のスピーカーは生かしたまま、必要な人(耳の遠い親)だけbluetoothイヤホンを使いたいと思っています。よろしくお願いいたします。
普通に使うとテレビの音は聞こえなくなります。
ありがとうございます。承知しました。