配当利回り8%越えのARCCは果たして安全なのか?

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ARCCってなんでそんなに高配当なの?配当の継続性はあるの?

Ares Capital Corp. ARCC はBDC(Business development companies )であり、米国において中堅企業や新興企業等の事業を金融・経営面で投融資する投資会社のことです。

中小企業への融資や投資を行うので、当然、アメリカの景気後退時には弱いと市場では考えられた結果リーマンショックの時に株価はめちゃくちゃに売りたたかれます。

株価はARCCも破綻するという織り込みかたをしています。

ただし実際にはそれほど会社自体にはダメージはなく2009年3月まで配当を0.42ドル支払っていたのが、2009年6月からは0.35ドルに減る程度で済んでいます。

0.42ドル→0.35ドルなので−16.6%減になります。

0.42ドルから0.35ドルへの減配というは痛いっちゃ痛いんですけど、リーマンショックの衝撃から比べてれば大したことがない感じです。

リーマンショック時株価は無残に大暴落

ARCCは発行済株式数を増やして(増資を繰り返して)、保有債権を増大している

百万株
2018426
2017425
2016314
2015314
2014305
2013267
2012230
2011205
2010177
2009102
200890
200768
200644
200523

2300万株(2005年)→ 4億2600万株(2018年)

と約20倍にまで発行済株式数を増加させている。

ARCCの時価総額の推移

ARCCの時価総額はリーマンショック直前に11.7億ドル(2008年9月)をつけて、2009年3月に3.3億ドルまで70%時価総額を減らしています。その後、2019年9月には81億ドルを最高値としてつけています。

AUM (Asset Under Management 運用資産残高)

ARCCが実際に行なっているビジネスは?

ARCCのビジネスがどんなものか理解しないとリスクを測るのは難しいと思います。

ざっくりとARCCの財務を分析してみると

マネックスのサイトからARCCの財務データを取ってきました。

ARCCのビジネスモデルは基本的には金貸しなので、そんなに難しく考える必要はないと思います。

総資産➗純資産

の倍率を見れば、どれぐらいレバレッジをかけて、この益利回りを実現しているかが理解できます。

総資産は借金も含めた資産で、純資産は総資産から負債を引いたものです。

製造業とかだと、売ったら二足三文の設備とか建物とかも資産に含まれるのですが、ARCCのようなビジネスモデルだとほとんどそういった資産はないので、シンプルに総資産➗純資産でどれぐらいレバレッジを効かせているかがわかります。

まとめると、投資家から集めた資本をもとに銀行から資本の70〜80%を借入してきて中小企業に貸出すということですね。

ARCCが債務不履行案件で被った損失はどんなもん?

実際にARCCが貸し出した債務が不履行になってしまったケースではどれぐらいの損失を受けているのでしょうか?

そこがわかれば、最大損失が見えてきそうです。

なんせ、リーマンショックをほぼ無傷で乗り切っているわけですから、損失が対したことがなかったことは想像できます。

ARCCが債務不履行によって受けた損失はどんなもんかというレポートです。

債務不履行に陥った案件において色々なシナリオが考えられます。

債務不履行になった会社と共に頑張って損失を最小化したケース

会社の実質経営者として立て直したケース

債務不履行になった会社を売っぱらって資金を回収したケース

どうにも行かなかったケース

2004年以来で49の案件で債務不履行になったけど、どうにもいかなかった13案件でのみ損失を出していて、49案件すべてで見れば、貸出額or投資額に対して回収率は102%だったと報告しています。

つまり債務不履行になった案件でも2%の利益を得ていたということです。

かなりうまく損失を防ぐことに成功しているということですね。

高配当はめちゃくちゃ魅力的。結局ARCCに投資して大丈夫か?

1.8倍ぐらいのレバレッジをかけて、平均金利5.5%ぐらいの金利で、アメリカの中小企業にお金を貸して、ちゃんと返してもらえるのか?

そういうビジネスならあなたはやってみたいと思うのか?

そういうことですね。

現在、ARCCの指標は、

PER 10.64

PBR 1.07

です。

PBRは1.0倍以下の時に買いたいですね。

1.07倍だと7%ぐらいプレミアを払っている感じになっちゃいます。

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